技法解説    

ナイフ、多数のラジュールからなる抽象油彩画

ナイフの使用に応じて硬さの効果を出し、乾燥による色価と二つのラジュールをつける時間間隔によってぼかしやハイライト効果を生み出します。

様々な油の種類(ケシ油、精製亜麻仁油、高級亜麻仁油、ベニバナ油、スタンド油、クルミ油)により、濃さに応じて顔料分布に動きが出ます。溶媒とワニスにより高度の輝きと深みを絵画に与えます。

テクスチャの効果は、釉薬、液、グラッシ、ヴェラチュールの連続的な使用により得られます。

顔料は、補助色や半音に作用して、光り輝いたり艶を失ったりもします。

麻画布はジェッソの層でコーティングされています。

この精神的な絵画技法をもって、古典的な構成のルール(三つの背景の規則、調整された画面、光の方向、力強い点と線、黄金数、調和の取れた扉の規則)は全体の不均衡を引き起こすことなく、解体され曲げられます。

顔料はそのテクスチャーや色をにより効果を変化させるという条件に従います。そして顔料が壊れるとき、予想外の効果を発揮します。例えば、金は不透明化し乳白色になり、黄土は(原則的にかなりくすんでいる)は優れた光を表します。セピア色の顔料は銅の釉薬と重ねられ、暖かみのあるグレーを作り出します。 マルスイエローは釉薬で明るい背景に作用し、アンバーのハイライトとカッセル土とともに、光を表現します。赤色黄土、焦げたアンバー、マルスレッドの持つ深みの効果は、補色液によって発揮されます。

薄い層から厚い層へと変化する釉薬の構成から豊かな効果が生まれます。最後の層には「アッラ-プリマ」の効果を働かせます。薄暗いハイライトは石炭にように、明るいハイライトはチョークのようにのばします。

クルトレー乾燥剤はひび割れ効果を出すときにのみ使用します。

各キャンバスには修正ニスと保護ニスがブラシで塗られます。こうした絵画は少なくとも二年間乾燥させた後に、はっきりとした効果を表すのです。酸化した油はゆっくりと固まります。

ここではいくつかの基本のみをお教えしました。この絵のもつ親密さが私に秘密を守るよう命じているからです。

画像と言葉がに帰属します © Cyre de Toggenburg